社長

株式会社ネクスト・シーズン 榛名弦|「最高の旬を、一粒に閉じ込める」元食品商社バイヤーがジュレで仕掛けるパッケージイノベーション

fuQMbdksBaiEF

代表プロフィール

氏名榛名 弦(はるな げん)
役職株式会社ネクスト・シーズン 代表取締役兼ブランドプロデューサー
生年月日1988年11月05日
出身地山形県 天童市
略歴2011年:大学卒業後、総合食品商社に入社。青果部門のバイヤーとして全国の果樹園を巡り、流通の最適化や希少品種の買い付けを担当。
2018年:規格外フルーツの廃棄問題(フードロス)を解決し、果物の価値を最高形で届けるため、スイーツの企画開発を行う個人事務所を設立。
2020年:“記憶に残る一粒”を届けるプレミアムジュレブランドを本格始動させるため、株式会社ネクスト・シーズンを設立。
2023年:砂糖不使用・寒天ベースで仕上げた、ヘルシー志向の美容・ウェルネス向けゼリーライン「Pura-GEL」がSNSで話題となり大ヒット。
2026年:全国主要都市の百貨店やセレクトショップへのポップアップ展開を拡大し、伝統的な和素材と果実を掛け合わせた新感覚の通年ギフト事業を開始。

インタビュー

Q:山形県のご出身で、前職でも一貫して果物に関わってこられました。なぜ「ゼリー(ジュレ)」というカタチにこだわったブランドを立ち上げたのでしょうか。

榛名 弦: 実家が山形ということもあり、幼い頃から採れたての果物の、あの圧倒的なみずみずしさや香りに触れて育ちました。しかし、商社でバイヤーとして全国を巡る中で目にしたのは、形が少し不揃いなだけで行き場を失う最高品質の果物たちや、旬が短すぎて都市部に届く頃には劣化してしまうという、生搾りならではの「もどかしさ」でした。

果物が持つ最も輝かしい瞬間、つまり「最高の旬」を、時間を止めるように美しく閉じ込められる乗り物はないか。そう考えた時に行き着いたのが、透明なジュレ(ゼリー)でした。ゼリーは果物の色、形、香りをありのままに包み込み、季節を問わずに全国へ、一番美味しい状態のまま届けることができる最高のメディアなんです。

Q:今回のテーマである「パッケージイノベーション」について、御社が開発した独自のパッケージにはどのような秘密があるのですか?

榛名 弦: これまでのギフト用ゼリーの多くは、プラスチックのカップにアルミの蓋という、どこか「型にはまった」デザインが主流でした。私たちはそれを変えたかった。
私たちが開発したパッケージは、開けた瞬間にまるで「本物の果実の皮を剥いたとき」のようなフレッシュな香りが立ち上る特殊な複層構造を採用しています。さらに、ゼリーそのものの透明度を極限まで引き立てるため、ガラスのような美しさを持つ、環境に配慮した次世代のリサイクル樹脂ボトルを特注しました。都市の洗練されたリビングやオフィスのデスクに置いたとき、一輪の一輪挿しのように空間を美しく彩る佇まいを目指しています。

Q:2023年に大ヒットした「Pura-GEL」シリーズなど、ウェルネスを意識した商品展開も都市部のライフスタイルに深く刺さっていますね。

榛名 弦: 都市部で暮らす方々は、健康やインナービューティーへの意識が非常に高い一方で、日々忙しく、本当の意味で「心を満たす間食」に出会えていないと感じていました。
「Pura-GEL」は、砂糖を一切使わず、果汁そのものの甘みと寒天ベースのみずみずしい食感だけで仕上げています。一般的な「ダイエットゼリー」のような無機質なものではなく、国産の希少な高級フルーツ(シャインマスカットや佐藤錦など)を贅沢に使うことで、罪悪感なく自分を労る「ご褒美」としての価値を提供しました。パッケージもコスメのようにスマートに持ち歩けるデザインにしたことで、働く女性を中心にSNSで大きな反響をいただきました。

Q:地方の生産者との強固なネットワークも御社の強みです。榛名社長が今でも大切にされている「生産者との向き合い方」とは?

榛名 弦: 私たちは単なる「買い手」ではなく、生産者の方々の「表現者」でありたいと思っています。バイヤー時代から痛感していますが、果物作りは気候との戦いであり、本当に命がけです。彼らがどれほどの想いでその一粒を育てたのか、私たちはそのストーリーごと買い取らせていただいています。
だからこそ、パッケージやリーフレットには、どの地域の、誰が作った果物なのかをしっかりと明記します。都市部で私たちのジュレを食べた方が「今度はこの果物を生で食べてみたい」「この地域に旅をしてみたい」と思ってくれるような、地方と都市を結ぶ温かい架け橋になることが、私たちの存在意義です。

Q:2026年からは通年ギフト事業も本格化しました。ネクスト・シーズンが目指す、これからの展望を教えてください。

榛名 弦: 「日本の四季を、世界中のライフスタイルに溶け込ませる」ことです。 ゼリーという文化は日本で独自に進化した、非常に繊細で美しいスイーツです。今後は日本の伝統的な和素材(柚子や和三盆など)と、最盛期のフルーツを掛け合わせた新しいコレクションを、アジアや欧米といった海外市場へも発信していきたいと考えています。

一粒のジュレを通じて、地方の果樹園に流れる豊かな時間と、都市部の洗練された日常が心地よく繋がる。そんなみずみずしい未来を、これからも革新的なデザインと共にお届けしていきます。

会社概要

会社名株式会社ネクスト・シーズン
設立2020年07月
従業員数18名 (2026年6月時点)
事業内容高級果実ゼリー・創作洋菓子の企画・開発・D2C販売
地方自治体と連携した特産フルーツのブランディングおよび商品開発
主要取引先三越伊勢丹、高島屋、阪急阪阪神百貨店、大手ライフスタイルショップ、高級ホテル、全国の果樹農業協同組合。
ABOUT ME
記事URLをコピーしました