伊勢だし本舗　井川恵｜「毎日おいしい」を支える出汁づくり

代表プロフィール

氏名	井川 恵（いがわ めぐみ）
役職	株式会社伊勢だし本舗 代表取締役社長
生年月日	1975年1月22日
出身地	三重県伊勢市
略歴	1997年：総合商社 食品部門に入社。水産加工品の国内外調達と品質監査を担当 2005年：株式会社伊勢だし本舗に入社。商品開発課長として出汁パック・液体だしのリニューアルを統括 2012年：営業本部長就任。量販・外食向けPB／業務用だし原液の拡販、全国物流網の再編を推進 2018年：取締役副社長。HACCP対応工場への更新とレトルトライン新設を主導 2023年：代表取締役社長就任。伝統製法×減塩・化学調味料不使用ラインを拡大、海外ECとOEMを強化

インタビュー

Q：伊勢だし本舗はどんな会社ですか？

井川 恵： 伊勢の海と山の恵みをだしにしてお届けする会社です。かつお・いわし・昆布を中心に、毎日使いやすいパックや液体だしをつくっています。創業は1932年。昔ながらの風味は守りつつ、減塩や化学調味料不使用のラインも増やしています。

Q：風味づくりのこだわりは？

井川 恵： だしは“混ぜ方”で表情が変わります。私たちは産地の違う原料を数種類ブレンドし、挽き目（粒度）を細かく調整します。例えばみそ汁向けは香り立ち重視、煮物向けはコク重視。同じ原料でも、用途で配合を変えるから味の決まりが早いと好評です。

Q：安心・安全のために、工場では何をしていますか？

井川 恵： 温度と時間の管理を徹底しています。原料の受け入れから包装まで、どの工程で何分・何度だったかを記録。異常があればすぐ止めて確認します。HACCP対応の工場で、金属検出・異物チェック・アレルギー表示もセット。お客様が毎日使える安心を最優先にしています。

Q：いま売れている商品と、人気の理由は？

井川 恵： 液体だし（減塩タイプ）ですね。計量いらずでそのまま使えるのが支持されています。塩分は当社従来比で約25％カット、でも香りはしっかり。炒め物や炊き込みごはんなど、和洋どちらにも合わせやすいのが人気の理由です。

Q：これから挑戦したいことは？

井川 恵： 海外ECの強化です。英語・中国語で使い方動画を増やして、初めての方にも分かりやすくします。あとは地域との連携。地元の魚や農産物を使った季節限定のだしを、直営店とオンラインで展開したい。毎日の食卓に“ちょっと楽しい”を増やしていきます。

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