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株式会社オービタル・エンタテインメント 片桐悠真|“物語先行”のクロスメディア戦略

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代表プロフィール

氏名片桐 悠真(かたぎり ゆうま)
役職株式会社オービタル・エンタテインメント 代表取締役社長
生年月日1981年4月7日
出身地宮城県仙台市
略歴2004年:在京テレビ局の制作会社に入社。音楽番組のアシスタントディレクターとして収録・編成に従事
2010年:大手配信プラットフォームへ転じ、ライブ配信の編成/権利処理を担当。大型音楽フェスのオンライン同時配信を企画
2016年:総合エンタメ企業にて新規事業部長。IP開発(ドラマ原作の舞台化/音楽レーベル設立)を主導
2019年:株式会社オービタル・エンタテインメントにCOOとして参画。マネジメント部門と制作部門の統合を推進
2024年:同社 代表取締役社長に就任。映像・音楽・舞台を横断する「クロスメディア制作体制」を確立

インタビュー

Q:映像・音楽・舞台を横断すると聞くと、器用貧乏にもなり得ます。何を拠り所に?

片桐 悠真: 必ず物語設計→媒体設計の順番にします。まずIPの「感情の波形」どこで驚き、どこで余韻を残すかを決め、その波形に最適な器を割り当てる。たとえば短尺ドラマで感情の起点を作り、舞台で没入の頂点を作り、音源と配信で余韻を循環させる。器から入らないのが、横断でもブレないコツです。

Q:ライブ配信は収益化の柱ですが、現地体験を食いませんか。

片桐 悠真: 食うかどうかは設計次第です。配信は再訪の導線として位置づけ、現地限定の体験価値(演出差・特典)を明確に分ける。熱量はチャット密度・同時視聴高低差・二次拡散率で可視化し、会場は物販単価・回遊動線の滞留で評価します。指標がつながると、どちらが何を担うかが見えます。

Q:クロスメディアは権利が複雑です。攻めるとトラブルも増えますが、対策などは?

片桐 悠真: だからこそ台本より前に権利設計を置きます。音源・映像・舞台の権利を利用形態別に分解し、収益分配テーブルを先に合意。さらにID連携したファンクラブ基盤で、購入履歴・視聴履歴・来場履歴を横断してLTVを可視化。制作者の自由は継続可能な原資があってこそ。この順序は崩しません。

Q:企画が増えすぎることもあると聞きましたが、どの段階で絞り込みますか。

片桐 悠真: まずプロトタイプ週を設け、3分ティザー・30秒音源・1シーン台本の三点で検証します。判断基準は初動指標(保存率・完全視聴率)×質的反応(コメント語彙の多様性)。数字が良くても語彙が単調なら伸び代が薄い。逆に語彙が豊かなら育成投資に回す。“好き”は尊いが、検証で磨くのがオービタル流です。

Q:今後2~3年の重点テーマを教えてください。

片桐 悠真: 地域発・世界行きの回路を増やします。具体的には、地方劇場で短期レジデンス制作→試演→配信のサイクルを回し、多言語字幕・吹替を同時開発。音源はステム単位で公開してリミックス文化と接続する。小さな現場の探究が、世界の観客に届く経路を整える。それが僕らの役割です。探究心は内向きに燃やすだけでなく、届く形に翻訳してこそ意味があると思っています。

会社概要

会社名株式会社オービタル・エンタテインメント
設立2007年9月
従業員数128名(2025年9月時点)
事業内容アーティストマネジメント
音楽・映像・舞台公演の企画制作
ライブ配信・オンデマンド配信の運営
主要取引先レコード会社、動画配信プラットフォーム、テレビ局、広告代理店、出版社、劇場運営会社
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