社長

株式会社RIQACA 朝倉 翔太|“後半の一口が一番おいしい”カカオブレンド

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代表プロフィール

氏名朝倉 翔太(あさくら しょうた)
役職株式会社RIQACA 代表取締役社長
生年月日1982年10月11日
出身地兵庫県神戸市
略歴2006年:製菓専門学校修了後、都内ホテルのパティスリー部門に配属(ショコラ担当)
2011年:ベルギーのショコラトリーに研修留学、カカオ原料調達と焙炒プロセスを学ぶ
2017年:国内製菓メーカーR&Dにて低糖配合・アレルゲン配慮レシピの開発を主導
2023年:株式会社RIQACAを設立。ビーントゥバー×焼菓子のハイブリッド工房を開設し、直営ECを開始

インタビュー

Q:現場と経営をどう“同じ温度”に?

朝倉 翔太: 仕事前の“朝テイスティング・スタンドアップ”(15分)を毎日やります。焙炒チーム、焼成、EC、CSが同じトレイを味見して、感じたことを役職関係なく1フレーズで共有。議事録はやめて、改善チケットだけを切る。私は週2回、製造にシャドー参加して手を動かします。近さは会議室では作れないので、甘さ・香り・作業動線を一緒に体験するところから始めています。

Q:ビーントゥバーと焼菓子のハイブリッドが特長ですね。設計の軸は?

朝倉 翔太: 「後半の一口が一番おいしい」を合言葉にしています。カカオの産地ブレンドは香りのピークを焼成の中盤に合わせ、低糖配合でも口どけの最終温度が下がり過ぎないよう脂肪酸比を微調整。アレルゲン配慮ラインは器具・動線・空調を分離し、清掃検査を“作業者同士の相互チェック”にしています。レシピは甘さより“リズム”で決める、が私たちの流儀です。

Q:社員のアイデアが商品に反映されると聞きました。

朝倉 翔太: 企画は“1週間プロトタイプ”が原則です。誰のアイデアでも1週間でサンプルを出す。原価のざっくり上限とロットの目安だけ決めて、テスト販売はECの限定SKUで実施。売上だけで判断せず、リピート率・レビューの語彙・CSの問い合わせ内容を合わせてGO/STOPを決めます。採用されたら売上の1%を発案者チームに還元。スピードと報われ方をセットにしています。

Q:品質トラブル時の向き合い方は?

朝倉 翔太: まず事実の共有は社内全体に。写真とロット、温度履歴、製造ログを当日中にオープンにします。お客様には謝罪+再発防止の工程写真を添えてお返しします。大切にしているのは、叱責より学習のスピード。原因が人なら相互トレーニング、設備なら点検ルーチンの見直し、配達なら梱包仕様の改定。距離が近い分、課題の言語化が早いのが強みです。

Q:組織が大きくなっても、その距離感は維持できますか。

朝倉 翔太: 仕組みで守ります。朝テイスティングは拠点ごとのローカル運営にして、評価軸だけを全社共通に。“週1の開放社長室”は予約不要、雑談でもOK。さらにローテーション・ポップアップ(催事や工房見学)に役職横断の混成チームで出ます。お客様の感想をその場で聞く体験を全員に回すことで、数字と現場の手触りが一本につながる。社員が「お客様の喜びに一番近い人」になれるよう、私の役割は障害物をどけ続けることだと思っています。

会社概要

会社名株式会社RIQACA
設立2023年4月
従業員数43名(2025年9月時点)
事業内容チョコレート・焼菓子・生菓子の開発・製造・販売
ビーントゥバー原料の自社焙炒・ブレンド設計
ギフト・引き菓子の企画運用
主要取引先大手電力会社、地方自治体、住宅メー百貨店・専門量販、ホテル・旅館、航空会社ギフト、企業ノベルティ
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